
Room 206
206号室
やぁ。ここでは、"君"に協力してもらった観察記録についてまとめているよ。
彼らへの質問も僕が代わりに聞いてきてあげたんだから、少しは感謝して欲しいのだけど。
挙句の果てには「まだいたの?」って顔をされたんだから。本当、みんな冷たいよね。
※全ED回収後の閲覧を推奨


▼キャンディスへの質問・メッセージ
追加のED7大好きです。これまではっきり分からなかった先生の真意と覚悟が見られて良かったです……。
美人で優しくて聖母みたいな先生なのかなと思っていたら、「レニーにとっては」紛れもなく聖母で最高でした。ED7めちゃくちゃ好きです。
Q. 先生……ウィルさんとの思い出を教えてください。
A.
そうね……公演の後、ほんの15分くらい会って話せるのが楽しかったわ。
終演直後はどうしても慌ただしくなるし、何より人の目があったから。
毎公演、そのたった15分だけが楽しみだった。……それも、あの人からの暴力が始まるまでだったけれどね。
Q. キャンディスとミシェルがくっつく可能性はありますか……!?
とにかくキャンディスには幸せになってもらいたい……悪い事はしたかもしれないけど、それ以上にやっぱり可哀想過ぎて……。
A.
キャンディスでウィルの事を未だに引きずっていますし、ミシェルも彼女に対してそういった感情を抱いていないので、どうなるかは分かりません。
そもそもキャンディスからすればミシェルは教え子だし、年の差もそれなりにあるので、作者的には2人の未来はあまり想像出来なかったりします。
でも理解し合える者同士ないことはない……のかな?どうですかキャンディス先生。
Q. キャンディちゃん!ミシェルさんはどうですか……!?2人の後ろ姿が良過ぎて思わず……。
A.
ふふ、ミシェル?彼は……そうね。
今は確かに良き理解者でいてくれてるけど、やっぱり教え子だもの。
年の差だってあるし……それに、私なんかあの子から願い下げでしょう。
先生の彼氏なら、ウィルさん絶対イケメンだろうな……。
A.
えぇ、とっても。私にとって、彼が世界で一番素敵な人よ。どうして良い人ばかり先に逝ってしまうのかしらね……。
Q. 聖母のようなキャンディス先生が神も天国も信じていないことがめちゃくちゃ好きでした。今も天国なんてないと思っていますか?
A.
天国は「あるかもしれない」程度には思っているわ。
もしウィルが天国にいると確実に分かっていたのなら、間違いなく彼の後を追ったでしょうけど……でも、ダメね。
自分も天国に行けるだなんて保証はどこにもないもの。勿論、今となっては絶対に不可能ね。
Q. キャンディスパートで、電話がセーブポイントになっているのが個人的にめちゃくちゃエモくて好きです。亡きウィルに一日の出来事を伝えている=セーブ(記録)という認識で良いんですよね……!?
A.
その通りです。あの行為自体はちょっと闇が深いんですが、無意味にセーブポイントに設定したわけではありませんでした。
当作品でのセーブは、ゲームシステムとしてだけではなく「その日の出来事を記録している」という意味が強いので、リヒトにも同じ意味があります。
Q. 先生も「当時のミシェル」を知っている人の一人ですよね?その時の彼のことを教えてください!
A.
私がシュテルンツェルトに来た時、彼は……中等部の1年生だったかしら。
お父様から、手を焼いている生徒がいるという話は聞いていたの。
初めて会った時は、案の定嫌な顔をされたわ。彼からしたら、突然見知らぬ女が指導担当だなんて不服だったでしょう。
でも彼は、私の正体にすぐに気づいたわ。だからといって、直接確認なんてしてこなかったけれどね。
そこはフランと違ったわ。ふふ。
先生。もうその辺で良くない?
あら、そう?私はまだ話せるわよ?
Q. 先生がレニーに助けられた時の話が気になります。
A.
家を追い出された後、最初は友人を頼ろうと思ったのだけど……情けなくて恥ずかしくて、どうしても言えなかったの。
それにウィルを亡くした直後だったから……もうどうでも良くなっちゃって。
お金は少しだけ持っていたけど、それも数日でなくなってしまって、いよいよ行き倒れるという時に誰かに声を掛けられたわ。
顔を上げたら心配そうな顔をした男の子とご老人がいて。
お孫さんが浮浪者だと分からずに声を掛けちゃったんだと思って返事をせずにいたら、そのご老人がうちに来なさいと言ってくださって……それからは、この通り。
その時にあの子がくれたパンは、人生で一番美味しかった。
Q. キャンディス先生、お母さんはもういないんでしょうか?
A.
母は私が幼い頃に亡くなっているの。病気でね。
優しくて、とても綺麗な人だったって記憶してるわ。
父は男手一つで私を育ててくれて……だからこそ、長い間逆らえなかった。
あの人が私を金づるとしてしか見なくなったのは、いつからだったかしら……。
勿論、庇うつもりはないわ。でもね、あの人も昔は優しい父親だった。
私を声楽の道に薦めたのも父だし、そうでなければ私はウィルとも出会ってなかったでしょうね。
だから……いえ、寧ろ出会わない方が良かったのかしら。